グループ再編を通じて、
アバントグループの社会的インパクトを最大化。
経営のDXによってお客様の「企業価値向上」に貢献していきます。
会社は、より良い社会をつくるために存在し、
何らかの社会課題を解決する役割を担っている。
「会社は社会の公器」という思想は、私の創業の原点です。
そして会社が社会の公器であるならば、
ITを使って多くの会社の企業価値向上に貢献することで社会の役に立ちたい。
これが創業25周年を迎えたアバントグループの基本思想です。
では、どうすれば企業価値を向上させることができるのか。
2つあると考えています。
1つめは、経営者が自社の企業価値を計測できること。
私はこれを「値決め」と呼んでいます。
財務情報はもちろん、非財務情報を含む様々な情報をもとに、
自社の企業価値を見極め、自ら値を付ける。
値イコール株価、ではありません。
値決めは、自社の企業価値を具体的な数字にする行為です。
「社会の公器としてわが社はこうありたい」という思いを数値化することで、
事業間の人・物・金の流動性が高まり、事業の再編・最適化が進みます。
もう1つは、経営者のアカウンタビリティを高めていくこと。
アカウンタビリティはよく「説明責任」と訳されますが、
私はこれを一方的な説明ではなく「対話力」だと捉えています。
様々なステークホルダーとの創造的対話のクオリティを上げていくことで、
会社の成長のための課題発見力と解決力が磨かれていきます。
ちなみに経営者とは、必ずしも「経営層の人間」ではありません。
CEO、CFOをはじめとする執行役員や社外取締役のみならず、
事業に関わるすべての人が良質な経営情報に接する環境をつくることで、
企業価値の値決めやステークホルダーとの創造的対話が会社の文化になっていく。
これが、アバントグループが推進してきた「経営情報の大衆化」の本質であり、
端的にいえば「経営のDX」です。
経営情報は、
持続的な企業価値向上を目指す経営者にとって命ともいうべきものです。
企業価値の値決めのプロセスを明確にし、
値を最大化するためにとるべき行動を明確にする経営情報であること。
ステークホルダーとの創造的対話の材料となり、
全員経営の実現を可能にする経営情報であること。
このような経営情報に接する環境をご提供することに、
アバントグループの存在意義があります。
10月1日、新生アバントグループがスタートしました。
1.創造的開示を推進するための「連結決算開示DX」を担う、新ディーバ。
2.企業価値を可視化するための「経営情報DX」を担う、新アバント。
3.データドリブン経営を加速するための「データ活用基盤のDX」を担う、新ジール。
この再編によって、アバントグループの社会的インパクトを最大化。
「経営のDXによって企業価値向上に貢献するグループ」としての飛躍を目指します。
現時点のグループの姿は、あくまで過程です。
私たちは、お客様に最高の価値提供をするために、
常に最適なフォーメーションに変容していきます。
価値ある経営情報を編集する目利き力をアップデートし、
経営情報を作成し経営者に届けるツールをアップデートし、
グループのマネジメント方法をアップデートし、
社員一人ひとりがグループ視点を持ちながら能力をアップデートしていきます。
すべては、お客様の「企業価値向上」に貢献していくためです。
新しいアバントグループに、ぜひご期待ください。
そして引き続き、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。